子供の野菜不足解消の近道!あの野菜に着目しよう!
みんなはどのくらい野菜を摂れているの?
厚生労働省では毎年「国民健康栄養調査」というものを実施することで、国民がどのくらい栄養を摂っているか、また、運動習慣や睡眠の状況など健康にかかわることをデータとして挙げています。
その項目として「世代別野菜摂取量」があります。
(グラフ1)世代別野菜摂取量
(参考:厚生労働省「平成27年国民健康栄養調査」※赤いグラフが目標値)
成人の1日に目標とする野菜の摂取目安量は350g。グラフ1を見てみると、すべての年齢で目標値には到達していません。
(グラフ2)お子様の年齢別・野菜の摂取目安量と実際の摂取量
(参考:第6次日本人の栄養所要量の活用編および平成27年国民健康・栄養調査より弊社独自作成)
続いて、グラフ2はお子様の年齢別・野菜の摂取目安量と実際の摂取量を表しています。お子様の野菜の摂取目安量は年齢によって若干異なりますが、成人同様に各年齢において目標値に達していません。
このことからもわかるように、全年代で現状よりも毎日50~100gほどプラスして野菜を意識して摂る必要性があるのです。
また、摂取する350gのうち120gは「緑黄色野菜」から摂取しましょう、という目標があります。
「緑黄色野菜」って?
「緑黄色野菜」とはいったいどのようなものなのでしょうか。
2001年に厚生労働省は「五訂食品成分表」において可食部100gあたりのカロテン(βカロテン)が600μg以上の野菜を「緑黄色野菜」として挙げています。(一部、栄養指導上の関係で緑黄色野菜とする場合もあります。)
食卓でよく目にするものとしては、ミニトマトやブロッコリー、チンゲン菜やかぶの葉、ほうれん草や西洋かぼちゃ、にんじんやパセリなどが挙げられます。
では、緑黄色野菜はどの程度摂れているのでしょう。
(グラフ3)全野菜と緑黄色野菜の摂取量の比較
(参考:厚生労働省「平成27年国民健康栄養調査」)
グラフ3を見ると、成人のうちすべての年代で目標としている120gを下回っていますが、60歳未満では100gにも到達していません。120gに達するためには毎日プラス30~50gほどの緑黄色野菜を摂ることが必要であることが分かります。
総合的に考えると、1日の不足分の野菜が50~100g、そのうちの緑黄色野菜の不足が30~50gほどですので、緑黄色野菜の摂取量を増やすことを意識すると、全野菜の摂取量も自然と増えていくのではないかと考えられます。
緑黄色野菜はにんじんやかぼちゃ、ブロッコリーなど重量もあり甘味があるものも多いのが特徴です。
いつものおみそ汁ににんじんを加えたり、ブロッコリーを炒め物やサラダに加える、かぼちゃの煮物やポタージュをプラスしたりするというだけでも、緑黄色野菜の摂取量とともに野菜の総量がぐっと増えます。「野菜の摂取量を増やす」ためには、まず緑黄色野菜の食べ方を見直してみましょう。
青汁で上手に補うのもおすすめ
また、野菜を毎日しっかり摂る、というのはなかなか難しいことでもあります。スクスクのっぽくんでは、そんなママたちの声をうけて開発した「こどもフルーツ青汁」もおすすめしています。
食事で栄養を補うことが最重要であるのは変わりませんが、まずは十分な栄養を補給することの大切さを認識し、日々の生活のなかで上手にご活用いただければ幸いです。
野菜不足や、腸の健康が気になる、という方はぜひ一度、ご家族でお試しください。
コーナー監修:管理栄養士 磯村優貴恵
大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。 その際に具体的な料理提案の必要性を感じ、和食やカフェのキッチンスタッフとして約3年間の料理修行を行う。その後、特定保健指導を経て、現在は、こどもから大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。
資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター